090807 20:55~ APHEX TWIN @サマソニ09東京
テクノ界孤高のカリスマの久方ぶりの来日とあって開演前のSonicStageは大入り、観客のボルテージは相当あがっていた。もちろん自分も。
20:55きっかり、3つの大きなモニターが起動した。黒バックにグリーンの文字で戦争や世界に関して観客に問いかけるメッセージが長々と刻まれる。内容はほとんど覚えていないが、「ワタシ二シタガイジユウヲエルカ、ワタシニアラガイシスルカ」みたいな感じの。これは虚言癖を持つとも噂される彼なりの一級のジョークと思った(全文のテキストを改めて読んでみたい)。本人が現れると観客は怒号とも思える歓声を上げ、音はそれを優しく諭すように静かに紡ぎ出された。各スクリーンと広い会場の壁には、8ミリで撮ったようなノスタルジックな映像で、空と草しか存在しないどこかの風景が、リンゴマークが小さく光るラップトップから出ているのであろう淡々とした美しいAPHEX音と一体となって描かれる。そこでもう別世界にいざなわれ、意識がどうにかなりそうなほどアーティスティック極まりなかった。今までいろんなアーティストのいろんなライブを見てきたが、もう格が違う。本人はほとんど動かずラップトップをじっと見つめている。程がないほどカッコいい。ビートは徐々にスピードを増し中盤はオールドスクール調のダンスフロアミュージック、しかし音は紛れもないAPHEX音でVJは今までみたことがなく前衛的でしかも面白い。「前衛的」なことをやるというのは変わったことをやればいいだけのことなので非常に簡単なことなのだが、「しかも面白く」するのは至難の業だ。全編通して曲の継ぎ目の無いノンストップスタイルで、往年のシングル曲「ウィンドウリッカー」なども流れ出したがリアルタイムで何かを生み出すように音がエディットされ、感覚は終始あちこちに飛びそうになった。後半はドリルンベースの、強烈だが美しく身体に響くビートに打ちのめされ、至高の体験はあっという間に終わってしまった。手だけで「ゲッツ」。去り際までカッコイイw。
音、ビジュアル、場の空気、全てが素晴らしかったAPHEX TWINのライブ。切に願います。DVDにしてください!